SNSに書くには長すぎる

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BIG UP!で審査に落ちた楽曲がTuneCoreでは問題なく配信開始できた件 #音楽 #作曲

はじめに

今回の記事は下記リンク先の記事で紹介したアルバム「四半世紀の終わりに At the End of a Quarter Century」にまつわる話題です。

too-long-for-sns.hatenablog.com

実はこのアルバム、当初の予定では2026年2月にリリースする予定だったのです。
それが一悶着ありまして2026年4月に後ろ倒しすることになりました。
そのあたりの経緯をまとめたのが今回の記事です。
アルバムの趣旨とは異なる話題なので上記リンク先の記事とは分けることにしました。

そもそも、なぜアルバムにしたのか

これまで私が作曲してSpotifyなどに配信している楽曲は下記リンク先に掲載しています。

youhei-red.info

上記リンク先を見て、違和感を覚えた方もいるかと思います。
過去の楽曲は1曲だけの構成(シングル)なのに、今回の「四半世紀の終わりに At the End of a Quarter Century」はなぜシングルではなくアルバムにしたのか?
その答えは、BIG UP!というディストリビューションサービスのフリープランでリリースする予定だったからです。

big-up.style

このBIG UP!、エイベックスグループのエイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社が運営してまして、私は2024年に利用開始してから楽曲1つだけの商品(シングル)をぽつぽつとリリースしてきたのですが、2025年9月に利用規約の改定がありまして。
改定前は無料でいくつでもシングルをリリースできたのですが、改定後は無料のフリープランを使う場合は1ヶ月あたりにリリースできる商品は1つだけ、という制約がつきました。
それでこの「商品」というのが、イメージとしては音楽CDみたいなものだと思ってもらえるとわかりやすいのですが、CD1枚に楽曲1つだけのシングルでも、CD1枚に楽曲3~6曲収録したEPでも、CD1枚に楽曲7~25曲収録したアルバムでも、どれも等しく「1つの商品」という扱いなのです。
だったら1ヶ月に1曲しか出せないシングルよりも、複数曲を出せるアルバムを選びますよね。
1ヶ月間につくった複数の楽曲をまとめて1つのアルバムにしてリリースした方が、売れる可能性が高いと考えるのは自然なことです。
実は2025年9月の利用規約の改定(上記制約の他に「過去12ヶ月間の全世界の配信回数が1,000回未満だったらその楽曲の配信を停止する場合がある」という文言が加えられました)を受けて
「売れないアーティストはコストがかかるだけのお荷物扱いかよ、『無料で全世界に楽曲を配信できる』ってニンジンぶら下げといて本音はエイベックスグループに旨味があるやつしか相手にしないってか?」
と思い作曲活動のモチベーションが下がっていたのですが、2026年になって久々に新曲をリリースしようと思い立ち、アルバムという形で出す準備を進めてきたのです。

BIG UP!での審査落ち

そんなわけでアルバムに収録する楽曲をつくり、2026年2月にBIG UP!のリリースを申請しました。
1ヶ月あたりにリリースできる1つだけの商品として、アルバム「四半世紀の終わりに At the End of a Quarter Century」を申請したわけです。
申請から一週間ほど経った頃、BIG UP!の運営元から下記の連絡が来ました。
 ご登録いただいたタイトルにつきまして、 審査の結果、誠に申し訳ございませんが、今回は配信を見送らせていただくこととなりました。
 なお、配信ストア側の品質基準に基づく判断であることをご了承ください。
 また、審査内容に関するお問い合わせはお受けできかねますので、あらかじめご了承ください。
いわゆる審査落ちというやつです。
さて、上記の文言を読んで、どう思います?
まず読み取れるのは、リリース申請した楽曲の審査は「BIG UP!内部での審査」と「配信ストア(Spotifyなど)の審査」の2段階になっていて、前者は合格だったけど後者が不合格だったよ、BIG UP!的にはイケると思ったけど先方からダメ出しが来ちゃったよ、先方からダメ出しされた理由はBIG UP!では知らないよ、ということを言いたいのだな、ということです。
なんだかインフラエンジニアやってた頃に似たようなのを見たことあるな、トラブル発生したときに原因箇所の切り分けして、自分らの責任範囲に原因が無いことが明らかになった途端に「私たち関係ありませ~ん、あとはそちらでよろしく~」って現場からフェードアウトする感じにそっくり、そんなことを思い出して笑ってしまいました。
「原因はわからないけどリリースできません」という言い回しに「狡いやっちゃなあ」と思いつつ、まあともかくこのままではアルバムをリリースできないので、配信先の選択肢を削ってみたりとか、楽曲名が挑発的過ぎたかな?と思う楽曲を削ってみたりとかして「修正したからもう一度審査よろしく」と再申請をしてみたわけです。
ところが再申請から一週間ほど経った頃、上記と一字一句変わらない文言で審査落ちしまして。
その後も「じゃあこれはどうよ、じゃあこれは」という具合に手を変え品を変え再申請しては同じ文言で審査落ちを繰り返しまして。
2026年3月末までそんなやりとりが続いたところで、ふと疑問に思ったわけです。
本当に配信ストア側で突っぱねているのだろうか?
BIG UP!ではないディストリビューションサービスから申請しても同じことになるのだろうか?

TuneCoreにアカウント登録してリリースを申請してみた

それまで音楽配信を仲介するディストリビューションサービスはBIG UP!だけ使っていたのですが、別のディストリビューションサービスを試すことにしました。
DistroKidやnarasuといったディストリビューションサービスにも興味はありましたが、ざっと眺めた感じはディストリビューションサービスのマーケットではTuneCoreが国内最大手で、TuneCoreが機能的には一番先を進んでいて、他社はTuneCoreを追随しつつも料金を安く抑えて価格勝負でシェアを獲得している構図に見えたので、TuneCoreを使ってみることにしました。
いわゆるガートナーのマジック・クアドラントのリーダーに当たるのがTuneCoreなのだろうな、という印象です。

www.tunecore.co.jp

そんなわけでTuneCoreのアカウントを登録して、定額で無制限に商品をリリースできるUnlimitedプランで契約して、BIG UP!でリリース申請したときと全く同じ商品情報で、アルバム「四半世紀の終わりに At the End of a Quarter Century」のリリースを申請してみました。
BIG UP!のフリープランを使い続けていたのに有料のUnlimitedプランを選んだのは意外に思われるかもしれませんが、「リリースできないんだったら無料だろうが価値は無い、有料プランは必要経費」と割り切ることにしました。
私にとっては無料に固執するよりも、私の作品を私が生きた証として世の中に知らしめることの方が、はるかに重要なことなので。
さて、TuneCoreからリリース申請して、どうなったと思います?
BIG UP!の運営元の言い分通りだったら、配信できないはずですよね。
結果は何の支障も無く2026/04/25にアルバム「四半世紀の終わりに At the End of a Quarter Century」をリリースでき、世界中に配信開始できました。
2026年2月からの約2ヶ月間、なんだったんですかね?

BIG UP!からTuneCoreへの移行

BIG UP!のフリープランは利用料金がかからない代わりに音楽配信の収益の何割かをBIG UP!に分け前として徴収されるのですが、収益が100%手に入るTuneCoreのUnlimitedプランを契約したことで、BIG UP!のフリープランを使い続ける理由がなくなりましてね。
そんなわけで下記リンク先の記事を参考に、BIG UP!のフリープランでリリースしていた楽曲をTuneCoreに移行しました。

support.tunecore.co.jp

今回の記事を執筆した2026/04/28に、移行元であるBIG UP!のフリープランの楽曲を配信停止したので、しばらくはSpotifyなどの配信先では同じ楽曲名で「BIG UP!を介して配信された楽曲」と「TuneCoreを介して配信された楽曲」の両方が並ぶものがあると思いますが、いずれは前者が消失すると思います。
ちょっと気になるのが、私の楽曲をBGMとして使っているInstagramやYouTubeショートの動画がどうなるのかな?という点です。
おそらくInstagramの内部処理的に、同じ楽曲でも「BIG UP!を介して配信された楽曲」と「TuneCoreを介して配信された楽曲」とは別々のIDを振って、それぞれ独立したものとして管理していると思うのですよね。
「BIG UP!を介して配信された楽曲」をBGMとして使っている動画が、BIG UP!のフリープランの楽曲を配信停止したことで「もうその楽曲は存在しないよ」と処理されて、ではその動画はどうなる?従来通りBGM付きで閲覧できるのか?閲覧できるけど無音になるのか?閲覧不可になるのか?というのが気になっています。
もし「BIG UP!を介して配信された楽曲」から「TuneCoreを介して配信された楽曲」へと切り替えて何事もなかったかのようにInstagramが内部処理していたら素晴らしいと思いますが、インフラエンジニアの端くれだった頃の勘が「そんな複雑なロジックを組んでいるだろうか?」とささやくのです。
おそらく数ヶ月経てば上記の疑問の答えが明らかになると思いますが、有識者がいたらコメントをお寄せください。

最後に

今回の一件で私の中でBIG UP!への信用がガタ落ちでしてね。
2025年までBIG UP!からシングルをリリースしていたときも「楽曲の最後に無音の区間があるよ」と審査落ちになったことがあり、私の環境では音量を下げながらも音が聞こえるように調整していたので「フェードアウトする演出を入れているのにBIG UP!の運営元はどんなしょぼい環境で試聴してるんだ」と思ったこともありましたが、今回の一件が決定打ですね。
「BIG UP 審査」といったキーワードでYahoo!リアルタイム検索してみると、どうやら2026年に入ってからBIG UP!の審査落ちがいろんなところで起きて阿鼻叫喚のようですし。
今回TuneCoreからリリースできたことで、BIG UP!の審査落ちの文言にある「配信ストア側の品質基準に基づく判断」っていったいなんですか?本当にそんな判断があったんですか?TuneCoreからは何も言われませんでしたよ?と疑問です。
私にはBIG UP!の審査落ちの文言は「BIG UP!の運営元に火の粉が降りかからないように巧妙に仕立て上げられた方便」にしか見えません。
ぶっちゃけ2025年9月の利用規約の改定で「過去12ヶ月間の全世界の配信回数が1,000回未満だったらその楽曲の配信を停止する場合がある」と加えたあたりで、売れる見込みの無いアーティストの商品はコストにしかならないからハナっから商品化しない方針に切り替えたのだろうなと。
とはいえ「カネにならないアーティストは切る」なんて言おうもんなら炎上するから「うちはOKだけど配信ストアがー」とガチガチにガードを固めた方便を仕立て上げた、そんなところでは?
エイベックスグループの事業全体からすれば売れる見込みの無いアーティストを切っても痛くもかゆくもないし、そんなアーティストの相手をするだけ無駄だってことなのでしょう。
ディストリビューションサービスの比較記事を載せているブログがいくつかありますが、各サービスのウェブサイトから読み取れる情報をまとめるだけではなく、ユーザーの生の声を反映することをおすすめしますね。
今回の記事が、個人で活動するDTMerの参考になれば幸いです。


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youhei-red.info

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