SNSに書くには長すぎる

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2025年のブエルタ・ア・エスパーニャの感想 #スポーツ #自転車 #ロードレース

はじめに(注意事項)

今回の記事は自転車ロードレースを日常的に観ていてシクロワイアードProCyclingStatsでレース結果をくまなくチェックしている方向けです。

www.cyclowired.jp

www.procyclingstats.com

なお我が家では自転車ロードレースをPCやスマートフォンから視聴できるJ SPORTS オンデマンドを利用しています。
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J SPORTS(ジェイスポーツ)オンデマンド

2025年のブエルタ・ア・エスパーニャの感想

2025年のグランツール第3戦であるブエルタ・ア・エスパーニャが2025/09/14に閉幕しましたので、その感想です。

www.cyclowired.jp

今年のブエルタを一言で表すと「荒れてないけど荒れたレース」という印象です。
「荒れてない」というのは、ブエルタ開幕前から総合優勝候補筆頭のヴィンゲゴー選手がなんのトラブルも無く盤石のレース運びで、予想通り総合優勝に輝いたからです。
チーム力が頭一つ抜けているUAEチームエミレーツXRGとチームヴィスマリースアバイクが順当にステージ勝利を重ねましたし、ProCyclingStatsで総合順位ランキングやポイント賞ランキングを見ただけだと「本命の選手が順当に上位に来たレース」で、結果だけ見たら凡戦とも言えるレースでした。
例年のブエルタは「無名選手がスターへの階段を駆け上がるレース」で、今や世界最強のロードレース選手のポガチャル選手も(若手の登竜門であるツール・ド・ラヴニール総合優勝の実績はありますが)2019年のブエルタ総合3位から翌年以降の大活躍につなげていますが、今年のブエルタは実績充分な選手が順当に上位に来ており、来年以降伸びそうな選手は見当たりませんでした。
優勝候補に名前が上がっていた選手が、負傷や病気などのトラブルでリタイアする悲劇もありませんでした。
選手の順位だけを見れば、今年のブエルタは荒れてないのです。
強い人が順当に強さを見せて勝ったレースなのです。
でも今年のブエルタは、「荒れたレース」として自転車ロードレースだけでなく公道を使うスポーツ、観客が試合会場を取り囲んで観戦するスポーツすべてに警鐘を鳴らすものとして歴史に刻まれると思います。
今年のブエルタは選手ではなく、観客のブエルタ主催者への抗議活動によってレースが破壊されました。
過去にも自転車ロードレースだけでなく陸上マラソンなどでも、世界中が注目するシーンで観客がコースに乱入することはありましたが、今年のブエルタはさらにひどいものでした。
抗議活動によってコースが封鎖され、主催者がレース続行不可能と判断してコースを短縮したり、その日のステージ争いをキャンセルしたりする状況に追い込まれました。
昨年までのブエルタでは見たこともない光景です。
特に、最も華やかで世界が注目する最終日の第21ステージは、観客がコースに入らないように設けられたバリケードが抗議活動によって破壊されるという、「スポーツの設計上、可能性としてはあり得るけど誰もそんなことしないよね」ということが実際に起きてしまいました。
その結果、最終日はステージ勝利を争わず、最も華やかな最終日の表彰式もキャンセルになってレース終了後に即席の表彰台を設けて小規模な表彰を行うだけで閉幕するイベントとなりました。
ロードレース選手が純粋に実力を競うスポーツイベントではなく、観客によって選手の安全が確保できない事態に追い込まれたのです。
「来年以降のブエルタは昨年までと同様に開催できるのか?」「今後開催される他のレースでは同様の事態にならないのか?」「自転車ロードレースだけでなく他のスポーツでも起こり得る事態なのではないか?」という疑問と、「イベントの反対者が実力行使すれば世界規模のイベントでも破壊できる」という事実を残して今年のブエルタは閉幕しました。
スポーツイベントに限らず、イベント運営に関わる人にとっては他人事ではない光景だろうと思います。
「イベントの反対者が実力行使すれば世界規模のイベントでも破壊できる」ことに対して、運営はどう対処すべきなのか、考えさせられる今年のブエルタでした。
9月下旬には自転車ロードレースの大一番である世界選手権が催されますが、どの選手が勝つかだけでなく「無事に開催できるのか?」という観点が加わることになりそうです。

 


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